レビー小体型認知症と闘う母、7年間の介護手記知っておきたい認知症介護の知識 > 役立たなかった介護術

役立たなかった介護術

nursing 009-10

認知症介護で陥りやすい間違いは、介護者が手を出しすぎて要介護者の自立を妨げることです。

要介護者の残存能力を活用しながら、要介護者に自分で決めさせ自立を促し、できる限り従来の生活を継続させること。 こんなところが介護の基本になるでしょうか。

管理人がレビー小体型認知症の母の介護で一番間違っていたことといえば、手を出しすぎたことでしょう。歩くことがおぼつかなかなくなったので、 安静の意味もあって過度の寝かせきりにしてしまったことです。

三ヶ月あまりベッドで食事も、歯磨きもしました。体力もち、 気力も落ちたのでますます歩けなくなりベッドで一日過ごすようになっていました。いろいろアドバイスをいただけなければ、 そのまま寝たきりになっていたかもしれません。

高齢者が寝たきりとなるきっかけ

  • 脳卒中などの脳血管障害
  • 転倒による骨折(骨折しなくても転倒するだけでADLは悪化します)
  • 抗精神薬や睡眠薬などの薬剤の過度の投与、不適切な使用
  • 認知症などによる自発性の低下・意欲の減退
  • 過保護の寝かせきりで、寝たきり生んでしまう

最後の二つは、廃用性の筋力低下を生み、寝たきりのきっかけになります。

次に間違っていた介護というと、母の自立度を下げるような福祉用具を与えたことでしょうか。

ある日母が、外に出かけるのが億劫になったと言ってきました。思うように歩けなくなっていたからでしょう。さっそく車椅子を買って、 外出する時に管理人が押すようになりました。

それからは外に出かけるのに管理人の手助けが必要となり、出かけることが少なくなり、余計歩けなくなりました。

介護をしていると、高齢だから、麻痺があるから、危ないからと手をかけすぎ要介護者の自立度を下げてしまいがちです。 要介護者であってもできる限り従来の生活の継続を目指し、自立度をあげることを目標にして介護したほうがいいと思います。

要介護者も小さい子供さんと同じように生活させるのに手がかかります。 違いは小さい子供さんは日に日にできることが多くなっていくのに、要介護者は逆です。

右肩下がりにできることが少なくなっていく要介護者。手をこまねいていては、じきに寝たきりになってしまうでしょう。 右肩下がりになっているものを、何とか食い止めれば、自立度もあがっていきます。

ある介護者の方のお言葉です。

「今日できることは明日もできるよう、今日できなかったことが明日できますように」この気持ちで毎日の介護にあたられるそうです。

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